取材日:2014/11/19(水)
この日は4年ぶりに栃木県の那須塩原を訪れました。前回は八汐ダムと蛇尾川ダムの見学会参加のため新幹線で移動してとんぼ返りでしたが、せっかく遠出したのに勿体ないという気持ちが強かったので、今回はクルマで移動しメインの目的地の前に塩原ダムへと立ち寄りました。
塩原ダムは栃木県営のダムで那珂川水系箒川に建設された重力式コンクリートダムになります。箒川の治水をより堅固なものにし、既得用水に加え国営総合農地開発事業塩那台地地区への特定用水を補給する役割を担っています。
右岸より天端を見る
時間は朝7時を少し過ぎたところ。良い天気で紅葉のハイシーズンでもありました。しかし門扉が固く閉ざしています。
9時からだった…
例によって何の下調べもせずに訪れたため、天端に入ることは叶いませんでした。9時から別のダムで予定がありましたので、それまで待つわけにもいきません。この時点で再訪確定です。
右岸貯水池側より天端を見る
貯水池側にスロープがあり、そこからなんとか天端が見えるため何とか撮影を試みます。手前も堤体の一部ですが途中からカーブしているのが見て取れます。
右岸より堤体上流面と艇庫を見る
朝日が逆光になりかなり厳しい撮影条件です。左下に紅白の板がありますが常時満水位を示しているのだと思います。
艇庫とインクラインと堤体上流面
コンジットゲートの予備ゲートとインクラインがライトグリーンで統一されています。ゲート操作室もボールトの屋根でちょっとかわいらしいですね。
堤体上流面
塩原ダムは左右に主放流設備として3.9x3.9mの高圧ラジアルゲートのコンジットゲートが2門、その中央に洪水吐として14.75x11.10mのラジアルゲート1門が備わっています。
ダム公園ともみじ谷大吊橋とダム湖
右岸上流側は公園が整備されており、そこから対岸に向かってもみじ谷大吊橋という吊橋が架けられています。吊橋は全長320mあり、無補剛桁歩道吊橋としては本州最大級の長さなのだそうです。
塩原ダム公園
東屋が点在する公園です。
もみじ谷大吊橋
吊橋を渡るには料金が必要です。この日は平日の早朝だったためか観光客はいませんでしたが、紅葉のハイシーズンだったので昼間は混雑していたかもしれません。
天端に入れず再訪必至ですが四季折々の景色を楽しませてくれそうな塩原ダムでした。
塩原ダム諸元
所在地 | 栃木県那須塩原市大字金沢字西山 |
河川名 | 那珂川水系箒川 |
目的 | F(洪水調節、農地防災) N(不特定用水、河川維持用水) A(かんがい用水) |
型式 | G(重力式コンクリートダム) |
堤高 | 60m |
堤頂長 | 240m |
堤体積 | 115,000㎥ |
流域面積 | 119.5km2 |
湛水面積 | 41ha |
総貯水容量 | 8,760,000㎥ |
有効貯水容量 | 5,760,000㎥ |
ダム事業者 | 栃木県 |
本体施工者 | 鹿島建設・フジタ |
着手年 | 1969年 |
竣工年 | 1978年 |
ダム湖名 | ― |
その他の設備/所感
駐車場 | ○ |
トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | × |
釣り | × |
展望台 | × |
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