滋賀県のダム 近畿地方のダム

1361-永源寺ダム/えいげんじだむ

2016/09/16

所在地:滋賀県東近江市
公式Webサイト:永源寺ダム管理事務所

石碑

石碑

永源寺ダムのある永源寺町にはその名の由来となった永源寺があり、紅葉の名所でもあります。取材したこの日は秋というにはまだ早く、ようやく色づき始めた頃でした。
また永源寺ダムは八風街道R421沿いにあります。八風街道の名の由来は、伊勢津彦命が八風を巻き起こしたという説と、この付近にある小さな山の頂が八つ・・・つまり八峯から来たという説があります。

左岸ダムサイトにある看板に記された地図

左岸ダムサイトにある看板に記された地図

その八風街道は永源寺ダムより上流方面へ行くと狭くなり、「酷道」としてその方面のマニアには有名な「石榑峠」があります。また永源寺ダムの上流には永源寺第二ダムを建設する予定で、当然のように建設の是非を問う争いが続いています。左の写真はその永源寺ダムと第二ダムとの位置図を撮影したものです。この取材の後石榑峠へ向かいましたが、残念ながら第二ダムの予定地は詳しくは解りませんでした。

左岸より天端を望む

左岸より天端を望む

堤体は直線ではなく、途中で折れ曲がるようにして造られています。向こうに見える塔は取水塔です。堤体中央に位置する取水塔は珍しいと思います。
ちなみに天端は自動車の通行は禁止です。左岸は駐車場が数台分しかありませんが、右岸であれば結構な広さの駐車場があります。ただしそこへ車を停めるには、かなり遠回りをしなければなりません。

左岸下流側より堤体を望む

左岸下流側より堤体を望む

左岸よりダム湖を望む

左岸よりダム湖を望む

この時のダム湖の水は比較的少なかったです。

左岸天端付近より管理所・インクラインを眺める

左岸天端付近より管理所・インクラインを眺める

ダム湖の水が少なかった理由は管理所付近での工事が関係しているようです。ここにインクラインが設置されています。

ゲート操作室内部

ゲート操作室内部

天端中央に来るとゲート操作室があり、ガラス窓なので内部が覗けるようになっています。結構大きな機械です。

天端より導流部を眺める

天端より導流部を眺める

ゲートから眺めると結構な高さがあります。右上に見えるのは発電施設です。

天端より下流を眺める

天端より下流を眺める

この先に永源寺があり、なかなか古風で風光明媚なところです。

天端より取水塔の下部を望む

天端より取水塔の下部を望む

取水塔の柵の隙間からカメラを下に向けて撮影しました。思えば取水塔の下を見るのは、初めてかも。柵があるので実際には目視できませんが、それにしても怖いです。

取水塔の多段ゲートを望む

取水塔の多段ゲートを望む

取水塔のゲートをこんなに間近で見るのも初めてだったと思います。大きさを実感できます。

天端より発電施設を眺める

天端より発電施設を眺める

発電施設ではホロージェットバルブからの放流がなされており、轟音が響いていました。

天端よりダム湖底の住居(?)跡を望む

天端よりダム湖底の住居(?)跡を望む

ダム湖の水が比較的少なかったので、住居と思しき基礎の跡が見えます。ダム建設に伴い、175世帯が水没し、213世帯が移転したそうです。

天端より遺構を望む

天端より遺構を望む

このコンクリートは基礎の跡なのか何なのか解りませんが、ダム建設の歴史を物語ってくれているようです。

右岸下流側より堤体フィル部・コンクリート部を望む

右岸下流側より堤体フィル部・コンクリート部を望む

左岸から歩いてくると、重力式コンクリートのように見えますが、右岸にわずかながらフィル部があり、一応複合ダムとなるようです。

右岸下流側より堤体を望む

右岸下流側より堤体を望む

クレスト部にはラジアルゲートが4門あります。フィル部をファインダーから外して撮影すると、重力式コンクリートにしか見えないですね。

ダム諸元


型式 重力式コンクリート・フィル複合ダム
目的 かんがい用水、発電
堤高 73.5m
堤頂長 392.0m
(重力部272.0m・フィル部120.0m)
堤体積 407,600m3
(コンクリート384,300m3・盛土23,300m3)


流域面積 131.5km2
湛水面積 98ha
総貯水容量 22,741,000m3
有効貯水容量 21,984,000m3



表面取水施設 多段ゲート 3段1門
幅5.0m×高さ27.0m
低水取水施設 低水取水用ゲート 1門
幅2.0m×高さ2.5m
放水施設 ホロージェットバルブ
Φ
1,200mm 1基
最大取水量 15.4m3/s



型式・門数 ラジアルゲート 4門
寸法 左岸側2門 幅9.375m×高さ8.103m
右岸側2門 幅9.375m×高さ9.060m
越流部敷高 左岸側2門 E.L.262.70m
右岸側2門 E.L.261.70m
設計洪水 重力部 1,530m3/s
フィル部 1,840m3/s
河川名 淀川水系愛知川
着手年 ----年
竣工年 1972年
アクセス 名神高速八日市IC下車右折
国道421号線(八風街道)を東進
あとは道なり真っ直ぐです。

その他の設備/所感

駐車場 滋賀県内の既設のダムでは姉川ダムに続き2番目の規模のダムです。
それにしても滋賀県のダムはかんがいを目的としたダムが多いですね。
琵琶湖があるとは言え、かつては水不足による問題が
山積みだったのではないかと思いますが、さてどうでしょう?
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