所在地:静岡県浜松市北区引佐町東久留女木
取材日:2005/07/18
左岸よりダム湖側堤体を望む
このダムはあべべぇーさんにご案内していただきました。ダムだけでなく高台の見晴らしが良い場所や、竜ケ岩洞(りゅうがしどう)という鍾乳洞などなど見どころいっぱいの引佐を案内していただけました。7月ですが異様に暑かったのを覚えています。
天端よりダム湖を望む
自然いっぱいの地域ですが、このダムの近くには第2東名高速が建設中で、完成すればこの地域もずいぶんと様変わりするかもしれません。
ダム湖名の入った石碑
「引佐」は知らない方だとやっぱり難読地名になってしまうのでしょうね。「いなさ」と読みます。そのためダム湖もひらがなとしたんだそうです。
ダムの由来が書かれた石碑
このダムは洪水の防止と農業用水及び水道用水の水源にもなる多目的ダムであります。昭和四十五年より十六年間を費やし、総事業費百二十七億円余を投入して完成したものです。
このダムが地域住民の生活の安定と農業を始めとした地域産業振興の基盤となって限りなく発展していくことを念じて昭和五十九年十月貯水開始に伴い地元関係者ならびに受益者総意のもとにこのダム湖を「いなさ湖」と命名しました。
昭和六十一年十一月建立
左岸より天端を望む
天端は自動車の走行が禁じられています。パッと見は普通の道路に見えますね。一番奥にある建物は管理所です。
天端より下流を望む
自然いっぱいの下流側です。リップラップもやや草が多く茂っている気がします。ちなみに洪水吐や導流部は右岸にありますが、小山を隔てたところにありますので、一緒には映すことができません。
都田川ダム管理事務所
なかなか個人的にかっこいいと思える管理所です。管理してるんだぞ!と言わんばかりの堂々っぷりです。空港の管制塔を低くしたような印象です。
天端より洪水吐を望む
これが天端右岸からは見えなかった洪水吐です。自然越流式となっています。
天端よりゲートを望む
先ほどの常用洪水吐の向かって右側に設置されているのがこのゲートです。「放流管」と呼ばれるのだそうです。
天端よりゲート下流側を望む
真ん中の壁の左側が上記の「放流管」からの導流部、右側が常用・非常用洪水吐の導流部になります。
ダム名石碑
下流に移動する前に、ダム名の入った石碑を撮影し忘れたのでパチリ★
下流より堤体を望む
木が生い茂っていて、ちょっと雰囲気が分かりづらいですね。
魚道
下流には魚道が設置されていました。
下流より導流部を望む
先ほどの放流管から水が放流されていたため、向かって右半分から水が流れ落ちています。常用・非常用の洪水吐からも流れている様子を見てみたいですね。
ダム諸元
河川 | 都田川水系都田川 |
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目的 | FAW |
型式 | ロックフィル |
堤高 | 55m |
堤頂長 | 170m |
堤体積 | 708,000m3 |
流域面積 | 56km2 |
湛水面積 | 74ha |
総貯水容量 | 12,020,000m3 |
有効貯水容量 | 10,340,000m3 |
ダム事業者 | 静岡県 |
本体施工者 | 飛島建設 |
着手年 | 1968年 |
竣工年 | 1984年 |
ダム湖名 | いなさ湖 |
その他の設備/所感
それほど規模が大きいダムではありませんが、見どころのあるダムでした。もうちょっとアクセスしやすいと良いですね。
駐車場 | ○ |
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トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | × |
釣り | ? |
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