所在地:栃木県日光市藤原字小綱1073地先
取材日:2010/10/02(土)
川治温泉駅
小網ダムへはこの川治温泉駅が便利です。車の場合は駅前に駐車場がありますので、そこで停めさせてもらいましょう。普段はどれぐらい駐車されているのかは不明ですが、私が訪れたときは土曜日でしたが誰も停めていませんでした。
というか、ダムも良いけど温泉行きたいなぁ・・・。
左岸堤防道路より堤体を望む
国道に出ると小さな空き地があり、垣根(?)の向こうにダムが見えます。
ダムへの通路入口
ダムへ通じる階段があるらしいことは、事前に調べておいたのですが正直ちょっと迷いました。川治温泉駅から出て左へ少しだけ歩くと、写真のような「龍王峡遊歩道」と書かれた看板がありますので、それが目印になります。
ちなみに左側の建物からやや視線を感じましたが、気にしなくてもいいでしょう。
ダムへの階段
その看板を奥に進むと階段が見えますので、ちょっと入りづらい雰囲気ですが、構わず降りていきます。それにしても放流注意の看板がハゲハゲw
左岸の国道から堤体までの階段より堤体を望む
階段を降りていくとダムがハッキリと姿を表します。おぉ、しかも放流してるっぽい!
取水設備とか除塵機とか
左岸にはこのように取水設備や除塵機が設置されています。
左岸より天端を望む
小網ダムは、川治温泉駅から龍王峡遊歩道への通路になっているため、発電専用ダムにしては珍しく、天端が歩けるようになっています。これは何とも嬉しいですね!
小網ダムはごく最近改修されたようで、この天端通路の柵は新しいものに取り替えられ、ゲートもダークブラウンに再塗装されたようです。個人的には今の小網ダムの方が、渋くて好きですね。
ゲートピアに嵌められたダム銘板
ゲートピアにはダム銘板が嵌められていますが、なんとも立派な銘板です。
ここで気がついたのですが、小網ダムは栃木県営の発電ダムでした。県営の発電ダムって珍しいように思います。少なくとも愛知県には無かったような。平成22年現在、28都道府県1市に公営電気事業体があるらしいので、その中でどれだけダムを持っているのか興味深いです。
また、小網ダムは川治第一発電所の逆調整ダムで、川治第二発電所と小網発電所の取水ダムでもあります。さらに上流には五十里ダム(0559-五十里ダム/いかりだむ)と川治ダム(0571-川治ダム/かわじだむ)といった巨大ダムがあり、彼らが洪水調節するような際には、どんな光景が広がるのか・・・。
天端より放流の様子を望む
しばし放流の様子を見つめます。
天端よりローラーゲートを望む
ローラーゲートと放流の様子です。ローラーゲートは12.0m x 8.5m、製造は大島工業(株)、昭和33年3月の製造です。元々は淡いグリーンをしたゲートだったようです。個人的には今のこの色の方が好きです。
天端より下流を望む
この先に中岩ダム(0557-中岩ダム/なかいわだむ)があります。
天端より減勢工を望む
この部分の洪水吐は自然越流式ですが、どんな感じで越流するのか見てみたいものです。
右岸よりダム湖を望む
奥に見える橋は野岩鉄道会津鬼怒川線。駅でもそうだったのですが、なかなか車両が姿を表さないですね。便数が少ないんでしょうか。
右岸より自然越流式洪水吐を望む
ここから越流する姿を見てみたいです。五十里ダムや川治ダムで洪水調節が行われたら見れるのかな?
右岸より下流側の堤体を望む
金網越しに撮影。金網がなければもっと愛でることができるのですが、安全上ならば致し方ありません。
右岸より天端を望む
このポールもごく最近に設置されたもののようです。軽自動車で侵入しようとした輩がいたのでしょうか。
左岸堤防道路より下流側堤体を望む
駅に戻る前に、ふと下流側から見れるかも!?と期待して見に行ったのですが、秋が深まっているとはいえ、草木がまだまだ生い茂っている季節。なかなか期待通りにはまいりません。
ただ、小さなダムではありますが、十分に満喫することができたダムでした。
ダム諸元
河川名 | 利根川水系鬼怒川 |
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目的 | 発電 |
型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 23.5m |
堤頂長 | 128m |
堤体積 | 20,000m3 |
流域面積 | 606.5km2 |
湛水面積 | 10ha |
総貯水容量 | 627,000m3 |
有効貯水容量 | 260,000m3 |
ダム事業者 | 栃木県 |
本体施工者 | 鹿島建設 |
着手年 | 1953年 |
竣工年 | 1958年 |
その他の設備/所感
駐車場はダムのものではありませんので△。他、見学を目的とした設備はありませんが、ぜひまた見に行きたいダムの一つです。
駐車場 | △ |
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トイレ | × |
公園 | × |
PR展示館 | × |
釣り | ○ |
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