取材日:2013/08/04(日)
八尾ダムから南下してやって来たのがこの室牧ダムです。県道230号をそのまま室牧川(井田川)沿いに南下すれば自然とたどり着きます。ですが、富山県のホームページによれば下流側は道が悪いため、国道472号の正間トンネル西側出入口あたりから県道230号に入り、上流側から管理所までお越しくださいとのことでした。
訪問した当時は上流側が通行止になっていましたが、今では状況が変わったようです。それでも上流側もあまり良い道とは言い難いと思います。(あくまで一般論です。個人的に狭隘な道路は大好きな部類です)
右岸より堤体下流面を見る
久々のアーチダムです。ここでも草木が生い茂ってよく見えないと思っていましたが…
左岸より天端・堤体下流面を見る
上流側に移動するとなんとか堤体を見下ろせる場所がありました。しかしせっかくのアーチダムなのに堤体の上半分は見えるものの、下半分が見えなくてモヤモヤしますね。クレストゲートは2門。その下の左岸側にコンジットゲートらしき構造物も見えます。富山県のホームページによれば、コンジットゲートは左右に2門あり、上流側の予備ゲートはコースターゲートとなっているようです。
左岸より堤体と管理所を見る
しかし残念ながら通常は天端等が立入禁止になっているため堤体を至近距離で眺めることができないのです。雨に濡れてかなりカッコいいアーチなのに残念。
富山県室牧ダム管理事務所
こぢんまりとした3階建ての管理所で最上階が入口になっています。
”室牧ダムの案内を行っております”
平日は室牧ダム管理職員の方による見学案内を行っていただけるようです。しかしこの日は日曜日の16時20分を過ぎたあたりなので、指を咥えて観るしかありません。今でも見学を受け付けているのかは不明ですがダムカードは配布しています。(2021年5月現在)
また、11月下旬~4月下旬は県道が冬季通行止になるのでご注意ください。(ダムカードもこの期間は配布しないそうです)
管理所の入口辺りから貯水池を見る
右岸(写真左)に見えるのはインクラインになります。左岸(写真左)に見えるのは取水設備で、ここから取水された水が2km下流、八尾ダムの上流に位置する室牧発電所に送られ最大で22,000kWの電気を生み出します。
なかなかアクセスしづらい場所にありますが、俯瞰で観られるカッコいいアーチダムですので、機会があればぜひ見学していただきたい室牧ダムでした。
室牧ダム諸元
所在地 | 富山県富山市八尾町小谷北原 |
河川名 | 神通川水系井田川 |
目的 | F(洪水調節、農地防災) N(不特定用水、河川維持用水) P(発電) |
型式 | A(アーチダム) |
堤高 | 80.5m |
堤頂長 | 153.1m |
堤体積 | 55,000㎥ |
流域面積 | 128.3km2(直接:85.2km2、間接:43km2) |
湛水面積 | 71ha |
総貯水容量 | 17,000,000㎥ |
有効貯水容量 | 13,500,000㎥ |
ダム事業者 | 富山県 |
本体施工者 | 佐藤工業 |
着手年 | 1956年 |
竣工年 | 1961年 |
ダム湖名 | ― |
その他の設備/所感
下流側と管理所周辺の路肩に駐車するスペースがあります。
駐車場 | △ |
トイレ | × |
公園 | × |
PR展示館 | × |
釣り | ○(禁漁区を除く) |
室牧ダム周辺の地図
室牧ダム周辺の天気
室牧ダムに近いと思われる宿泊施設
実際に宿泊した施設は下記になります。
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