取材日:2005/06/18
所在地:群馬県利根郡みなかみ町相俣字宮坂
左岸より天端を望む
相俣ダムはすぐ近くに猿ケ京温泉があり、温泉客で賑わう場所でもあります。そんな相俣ダムですが、この写真からはとてもダムには見えません。理由は後ほど・・・。
左岸よりダム湖を望む
比較的早い朝で、昨日の晩から降っていた雨は何とか止んでいました。ただものすごく霧が出ています。相俣ダムのダム湖はここで急に狭まります。ダム湖をバストとするとここはちょうどウェストの部分でしょうか。
左岸より下流を望む
これが最初の写真にあった橋の上から撮った下流です。さらに下流側は狭くなります。「ボン・キュッ・ボン」ならぬ「ボン・キュッ・キュッ」という感じですね(意味不明)。ちなみに導流壁の脇には構造物があって、導流壁と下流直下そのものを見ることができません。この中にはインクラインが格納されているのだそうです。
左岸より天端奥を望む
天端の奥は柵がしてあり、奥に進むことはできません。つまり完全に下流を見ることができないのです。
取水塔を望む
戻ってダム湖に目をやると、取水塔が見えます。ちょっと見えにくいかもしれませんが、右奥にトンネルがあります。どこからどう繋がっているのかはわかりませんが通ってみたいです。ただ建設時から実際には使用されておらず、照明と監視カメラ用の台座としてしか利用されていないそうです。
左岸より下流側堤体を望む
すごく細いです。そしてすごく急です。こんなダムは初めて見ました。
相俣ダム情報館
さて、堤体を後にして戻ると、相俣ダムのPR展示館「相俣ダム情報館」があります。ただ朝が早すぎて開いていない模様。いつかまた訪れてみたいですね。
赤谷湖にアッシー現る!?
その情報館の近くにはこんなオブジェがあります。彼の親友にメッシーがいるかどうかは不明です。と言ってもこのネタはもう古いか・・・。
木のオブジェ
なかなかシュールなオブジェです。きっとお腹の穴からは波動砲が・・・。
試験湛水時、漏水のあった左岸
さて、この相俣ダムの特徴の一つがこの左岸にあります。建設時は群馬県が工事を行っていましたが、試験湛水中にこの左岸から計画を大きく上回る漏水が発生し、急遽県から国に事業が移管され、国の総力を挙げてこの漏水を食い止める工事が行われたんだそうです。
左岸よりダム湖を望む
そんな歴史を垣間見ることのできる相俣ダム。規模は小さいですが、当時の人々の熱い思いを感じ取ることができます。
ダム諸元
河川名 | 利根川水系赤谷川 |
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目的 | 洪水調節、農地防災、不特定用水、河川維持用水、発電 |
型式 | 重力式コンクリート |
堤高 | 67m |
堤頂長 | 80m |
堤体積 | 63,000m3 |
流域面積 | 110.8km2 |
湛水面積 | 98ha |
総貯水容量 | 25,000,000m3 |
有効貯水容量 | 20,000,000m3 |
ダム事業者 | 関東地方建設局 |
本体施工者 | 熊谷組 |
着手年 | 1952年 |
竣工年 | 1959年 |
ダム湖名 | 赤谷湖 |
その他の設備/所感
規模が小さいダムにもかかわらず、施設はかなり充実しています。もちろん見どころもたくさんあります。ダム湖の脇を国道17号線が通っていますが、この国道は古くは北国街道とも呼ばれ、上杉謙信もここを通ったんだそうです。近くには猿ヶ京温泉もあり、
ここを拠点に観光やダム巡りをするのも良いでしょうね。
駐車場 | ○ |
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トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | ○ |
釣り | ○ |
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