0571-川治ダム/かわじだむ

栃木県のダム 関東

0571-川治ダム/かわじだむ

2014/11/15

所在地:栃木県日光市川治温泉川治
取材日:2010/10/03(日)

[夜景]右岸より下流側の堤体を望む

[夜景]右岸より下流側の堤体を望む

湯西川ダム建設工事現場見学会(2010/10/02)」に参加するため栃木県を訪れ、「0579-今市ダム/いまいちだむ」「0557-中岩ダム/なかいわだむ」「0560-小網ダム/こあみだむ」「0559-五十里ダム/いかりだむ」「0588-三河沢ダム/みかわさわだむ」「0558-土呂部ダム/どろぶだむ」「0556-黒部ダム/くろべだむ」「0578-栗山ダム/くりやまだむ」「0563-川俣ダム/かわまただむ」と巡ってきた鬼怒川ダム巡りもいよいよ終焉です。本当は他にも巡りたかったのですが、この日はお昼には栃木を出る予定でしたので、結局川治ダムが最後となりました。

この写真は、栗山ダムで野営する前に、川治ダムで夜景撮影の練習をしてみようとしたのがこの結果・・・。まだまだ練習が足りません。

右岸道路よりダム湖側の堤体を望む

右岸道路よりダム湖側の堤体を望む

そして翌日、川俣ダムから川治ダムにやって来ました。

右岸道路より洪水吐を望む

右岸道路より洪水吐を望む

クレストに非常用洪水吐が6門、その下にコンジットゲートが2門、奥に選択取水設備があります。

右岸道路より流木止めなどを望む

右岸道路より流木止めなどを望む

ダム湖に浮かぶ流木止め。向こうの茶色いのは曝気装置でしょうか?

右岸道路より五十里ダムへ水を送り返す「返送ポンプ」(と思われる)を望む

右岸道路より五十里ダムへ水を送り返す「返送ポンプ」(と思われる)を望む

「鬼怒川上流ダム群連携施設」の一つ、川治ダムから五十里ダムに水を送り返す「返送ポンプ」と思われます。

右岸のトンネルの手前よりダム湖側の堤体を望む

右岸のトンネルの手前よりダム湖側の堤体を望む

いろんな角度から見れるのが嬉しいですね。
ちなみに手前に見える建物が「川治ダム資料館」で奥の建物は「川治ダム管理所」となります。

右岸よりコンジットゲートを望む

右岸よりコンジットゲートを望む

2門のコンジットゲート。それにしても壁面の黒ズミが気になります。

水陸両用バスの見学者

水陸両用バスの見学者

湯西川の道の駅で水陸両用バスに乗ると、川治ダムの堤体内&キャットウォーク見学ができます。今回のダム巡りでは参加しなかったため、ダムサイトから羨ましく眺めます。

ちなみに水陸両用バスの乗車は大人3,000円、ネットからでも予約できます。詳しくは「湯西川ダックツアー公式サイト」をご覧ください。

右岸下流側よりクレストゲートとコンジットゲートを望む

右岸下流側よりクレストゲートとコンジットゲートを望む

クレストゲートからの放流を想像すると、ちょっと怖い気もしますが、ぜひ生で見てみたいものです。

右岸より管理所を望む

右岸より管理所を望む

左岸ダムサイトに川治ダムの管理所があります。管理所の左側に見える青色の物体は、水陸両用バス。足場になっているところ(駐車場)にちょっとした人だかりが出来ていますが、バスに乗っていたお客さんです。

右岸より利水放流を望む

右岸より利水放流を望む

直下を見下ろします。

右岸より下流を望む

右岸より下流を望む

さらに下流方面。

右岸より堤体を望む

右岸より堤体を望む

この日のためにデジカメを一眼レフに新調した甲斐があったと思いますが、成果にいまいちつながっていないのが残念なところ。
それにしても良いアーチっぷりです。もう堪りません。
なお、川治ダムは140mあり、アーチ式のダムとしては国内で4番目という堤高を誇ります。

右岸より天端を望む

右岸より天端を望む

天端は県道になっており、自動車の通行が可能です。片側1車線ですが、広く感じます。

右岸ダムサイトよりダム湖側の堤体を望む

右岸ダムサイトよりダム湖側の堤体を望む

ダム湖側もアーチであることがわかる形状ですが、すごく膨らんだ印象を受けます。

右岸ダムサイトよりダム湖を望む

右岸ダムサイトよりダム湖を望む

ダム湖の名前は「八汐湖」と言います。同じ栃木県内に八汐ダム(0582-八汐ダム/やしおだむ)がありますが、両者に全く関連性はありません。

右岸ダムサイトよりインクラインを望む

右岸ダムサイトよりインクラインを望む

規模に比してちょっと小さい気がします。他にも隠し持っていそうですが・・・(秘密基地かよ)。

川治ダム資料館

川治ダム資料館

日光市営の川治ダム資料館です。ダムの付帯設備として市営の資料館は珍しいですね。1Fは食事もできる売店になっていました。
次のページでは資料館内部の模様をお伝えします。

川治ダム資料館内部(2F)

川治ダム資料館内部(2F)

1Fの売店は素通りです。すみません。
資料館には誰もいませんでした。
2Fに上がると、巨大なジオラマが鎮座しています。

ちなみに川治ダムカードはここではもらえませんので、左岸の管理所に行く必要があります。
※資料館でももらえるらしいです。

川治ダムと五十里ダムのジオラマ

川治ダムと五十里ダムのジオラマ

この時はまだPLフィルターを持っていなかったので、模型を覆うアクリルケースの反射がキツくてすみません。真ん中の上にあるのが川治ダム、左にあるのが五十里ダムです。

川治ダムを空撮

川治ダムを空撮

川治ダムを空撮ww
本物でなくてすみません。

川治ダム資料館内部(3F)

川治ダム資料館内部(3F)

次に3Fに上がります。
大きなドーム状のものは、川治ダムと五十里ダムを繋げた「鬼怒川上流ダム群連携事業」に使われている導水路トンネルを模したものです。

川治ダム資料館より堤体を望む

川治ダム資料館より堤体を望む

ふと窓の外に目をやると、川治ダムが見えます。
ここで思ったのは、資料館を1~2Fにして、飲食は3Fにすれば、ダムを見下ろしながら食事ができるのになー、なんて。あくまで個人的な意見ですが・・・。しかも資料館を通らないと飲食のスペースに辿りつかない、つまり自然とダムについて学習ができるという、一石二鳥的なアイデアだと思いますが、日光市の方、いかがでしょうか?

資料館自体をもしリニューアルすることがあれば、ダムサイトの下流側に移築して同じく3F建てにして、展望台にするとなお良いかと。

川治ダムを空撮

川治ダムを空撮

そんな妄想は置いておいて、このフロアにも模型があります。川治ダムの模型です。川治ダムは下流側から望めないようですが、写真で言うと右下に管理用の道路があるようですね。一般人は入れないようですが・・・。

天端とゲート操作室を望む

天端とゲート操作室を望む

資料館をサクっと見学した後、天端に来ました。
大きなゲート操作室ですね。

天端より下流を望む

天端より下流を望む

やはり下流側から堤体を望めそうな場所は見当たりませんね・・・。

天端より選択取水設備を望む

天端より選択取水設備を望む

選択取水式の低水放流設備です。幾つものゲートで構成されているようです。

低水放流設備スペック

低水放流設備スペック

これがそのスペック表。

左岸ダムサイトより

左岸ダムサイトより

ようやく左岸まで来ました。

左岸ダムサイトよりゲート群を望む

左岸ダムサイトよりゲート群を望む

ここからの方がより詳しくゲート群を見ることができます。

管理所を望む

管理所を望む

これが川治ダムの管理所。
まだキャットウォークでの見学が終っていないらしく、水陸両用バスが管理所脇で待機しています。
ダムカードを頂きたいのですが、見学ツアー客と間違われそうで、どうしたものか悩んでいたら、そうこうしているうちに水陸両用バスが道の駅まで戻るために出ていきました。

管理所の門の脇にある石碑

管理所の門の脇にある石碑

ようやくこれでダムカードがゲット出来る!と思い、インターホンを押します。
「はいはい、ちょっと待ってねー」
管理所の方がダムカードを持ってきていただくまでの間、うろうろします。
何と書いてあるのか分からない石碑をパシャリと撮影。

管理所脇の駐車場と、右下に見える場所から堤体を愛でたい!

管理所脇の駐車場と、右下に見える場所から堤体を愛でたい!

管理所脇の駐車場と、(この写真で言うと)右下に見える場所から堤体が見えるかも!?と期待して、管理所の方に交渉してみることに・・・。

立入禁止!?

立入禁止!?

あ、あれ!?
た、立入禁止っすか!?と思ったら、
「ほら、水陸両用バスでの見学ツアーと混ざっちゃうといけねーから、とりあえずはこうしてあるんだよ」
つまり、一般の見学者と水陸両用バスでの見学者と混在すると、いろいろと困るわけで、あえて見えるバリアを張ってあるのだとか。
「入っちゃいけないわけじゃないんだが、勝手に入ってもいいわけじゃないし」
と、ちょっと歯切れの悪い感じ。ですがあえてグレーとしているようです。

左岸ダムサイトより下流側の堤体を望む

左岸ダムサイトより下流側の堤体を望む

駐車場脇と下流側から拝めそうなポイントまで行っても良いという許可を何とかいただきました。
地元のダムだったら諦めてたけど、そう滅多に来れないところなので、簡単には引き下がりませんww

100%立入禁止というわけではないそうですが、一応許可は頂いたほうが良いでしょうね。ダムカードを頂くついでに交渉すると良いでしょう。

それにしてもなかなか良いビューポイントです。

左岸よりコンジットゲートを望む

左岸よりコンジットゲートを望む

右岸でも見ましたが、コンジットゲートを左岸から。

左岸より減勢工や利水放流設備を望む

左岸より減勢工や利水放流設備を望む

階段やらキャットウォークやら意外と複雑に入り乱れています。

左岸より堤体直下を望む

左岸より堤体直下を望む

ひよえ~・・・。
吸い込まれそうな高さです。

[パネル]日光大地震と五十里水

[パネル]日光大地震と五十里水

下流側から拝めそうなポイントの前に、管理所の脇の駐車場にはパネルが多数掲示されていました。

ここでは歴史も学べます。
江戸時代、日光大地震が発生したことによって、山が崩れ男鹿川が堰き止められてしまい、それによって五十里湖が誕生したのだそうです。しかも今の五十里湖よりも広く、天然のダムなのです。
さらに大地震から40年後、今度は大雨に寄って五十里湖が決壊し、下流に多大な被害を及ぼしたのだとか。

[パネル]鬼が怒ったように流れる暴れ川 "鬼怒川"

[パネル]鬼が怒ったように流れる暴れ川 "鬼怒川"

鬼怒川は洪水の歴史でもあったのですね。故に大ダムも多いということですね。

[パネル]二宮尊徳が開梱した西川地区

[パネル]二宮尊徳が開梱した西川地区

この近辺は二宮尊徳(二宮金次郎)が開梱した土地だそうで、その思想や業績がパネルに纏められていました。

[パネル]会津西街道を訪れた人たち

[パネル]会津西街道を訪れた人たち

歴史上の人物もこの地を訪れているというパネルです。

[パネル]ダム工事現場の今昔

[パネル]ダム工事現場の今昔

この辺りはダムの開発が盛んで、発電専用や小規模のダムを除くと「0559-五十里ダム/いかりだむ」→「0563-川俣ダム/かわまただむ」→「0571-川治ダム/かわじだむ」の順で建設されたそうです。

[パネル]鬼怒川と水力発電の歴史

[パネル]鬼怒川と水力発電の歴史

もちろん水力発電も盛んで、それを解説するパネルです。

[パネル]ダム建設への願い

[パネル]ダム建設への願い

五十里ダム建設時の苦労を偲ばせるパネルです。

[パネル]首都圏の生活と産業を支える湯西川ダム

[パネル]首都圏の生活と産業を支える湯西川ダム

そして、新たに湯西川ダムが仲間に加わり、利水によって生活を豊かにしてくれることを解説したパネル。

[パネル]利根川流域住民の生命と財産を守る湯西川ダム

[パネル]利根川流域住民の生命と財産を守る湯西川ダム

さらに湯西川ダムによって、治水的効果ももたらしてくれることを示したパネル。
そう。鬼怒川という大きな河川は、下流でさらに大きな利根川と合流するのです。
鬼怒川を守るということは、下流の都市部を守るということなのです。
それを忘れてはなりません。

左岸より下流側の堤体を望む

左岸より下流側の堤体を望む

そんな思いを胸に秘め、さらに撮影を続けます。
曇り始めていたところでしたが、雲の切れ間から太陽が顔を出し、堤体を光り輝かせていました。

左岸よりコンジットゲートを望む

左岸よりコンジットゲートを望む

下流を守るための常用洪水吐
さながら今は戦士の休息です。

左岸よりクレストゲートを望む

左岸よりクレストゲートを望む

そして非常用洪水吐。
ここから吐き出される水は、下流を守っている証です。
取材当初から気になっていた堤体の黒ずみは、そんな川治ダムの誇りであり、勲章なのかもしれません。

・・・そして残念ながら時間が来てしまいました。いろんな経験をさせてもらった鬼怒川上流のダム巡りですが、またぜひ再訪したいと思いました。

[余談]
下流側から望めそうなポイントですが、実際にそこまで行きはしましたが、草木がかなり覆い茂っていて、まったく堤体を望めませんでした・・・orz

ダム諸元

河川名 利根川水系鬼怒川
目的 洪水調節、農地防災、不特定用水、河川維持用水、かんがい用水、上水道用水、工業用水
型式 アーチダム
堤高 140m
堤頂長 320m
堤体積 700,000m3
流域面積 323.2km2
湛水面積 220ha
総貯水容量 83,000,000m3
有効貯水容量 76,000,000m3
ダム事業者 関東地方建設局
本体施工者 鹿島建設
着手年 1968年
竣工年 1983年
ダム湖名 八汐湖(やしおこ)

その他の設備/所感

駐車場 とにかく見どころいっぱいです。何と言ってもアーチダム。絶対にオススメです。キャットウォーク体験もぜひ(私は現時点で未体験ですが・・・)。
トイレ
公園 ×
PR展示館
釣り

川治ダムに近いと思われる宿泊施設

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