梓川3兄弟の次男坊。水殿ダム。
所在地:長野県松本市安曇字栃沢
堤体の銘版
「2003年突発的元旦ダム巡り」の第4弾は水殿ダムです。当然と言えば、当然の流れでしょうね。梓川3兄弟の次男坊で、稲核ダムと奈川渡ダムの間に位置します。なので国道158号線沿いにあります。また、近くには道の駅「風穴の里」があります。山奥になるにつれてご覧の通り、積雪量が増えてきます。
右岸より堤体(下流側)を望む
やっぱりアーチ式はこれでなくっちゃ!と大きさを実感。雪に映えるアーチダムはとても美しいです。ちなみに堤体直下には発電施設があります。左岸にはダム建設の際の遺構も見えます。
天端より導流部を望む
洪水吐の導流部が滑り台のようにスロープ上になっています。まるでスキーのジャンプ台のようです。奥はダム湖。この先に稲核ダムがあります。この写真下に見えるのはラジアルゲートです。2門あります。
天端よりダム湖を望む
夕方近く西陽が逆光になってしまいました。この奥に奈川渡ダムがあります。
謎のトンネル
監査廊?と思ったら、手前の看板に「電気を付けたら切ってください」と書かれており、だれでも通れるみたいです。ですが、地図を見る限りどう考えても堤体へと続いていないようです。さらにこのトンネルの左手を見ると橋があり、そこへと続いているようでした。多分猟師や林業関係者用のトンネルではないかと思われます。何のためのトンネルか、関係者がいたので聞こうとしたら、いつの間にかどこかに行ってしまって、聞くことは叶いませんでした。また小心者なので、このトンネルに入ることも躊躇ってしまいました。結局なんなのか解らずじまいです。
巨大なクレーン
いろいろダムを見て回っていますが、こんなに大きいクレーンは、はじめて見た気がします。天端までレールが引かれているので、可動式だということがわかります。ただ天端のレールは厚い雪で埋もれていたので、冬の間は動かないのかも。
左岸より導流部を望む
雪とコンクリートが同化してしまって、ちょっと見難いですね。滑り台の下をくぐるようにして作られた道があります。洪水吐から放流されることがあるなら、ぜひここから見てみたいです。
左岸より堤体下流側を望む
今回ダムを撮影した写真の中でも結構お気に入りの写真です。使い捨てカメラで撮影したのですが、意外と綺麗に撮れるものですね。もちろんスキャナで取り込んだ段階で、処理を施してはいますが。
ダム諸元
型式 | アーチ式コンクリートダム |
目的 | 発電 |
堤高 | 95.5m |
堤頂長 | 343.3m |
堤頂幅 | 7m |
堤体積 | 301,000m3 |
流域面積 | 431km2 |
湛水面積 | 57ha |
総貯水容量 | 15,100,000m3 |
有効貯水容量 | 4,000,000m3 |
河川名 | 信濃川水系梓川 |
着手年 | 1965年 |
竣工年 | 1970年 |
その他の設備/所感
山奥まで来ると、冬季閉鎖されているトイレも多いのですが、ここはちゃんと開いていました。駐車場も広いです。
駐車場 | ○ |
トイレ | ○ |
公園 | ○ |
PR展示館 | × |
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